鳥インフルエンザA(H7N9)について

2016/03/03

2月18日には広東省衛生計画生育委員会は今年の鳥インフルエンザA(H7N9)感染者の発生が8例,死亡例が1例と発表しておりますが,本日,感染症鳥インフルエンザA(H7N9)のヒト感染症例発生(家禽との直接接触には御注意下さい。)との海外安全情報(スポット情報) が発出されております。内容は以下の通りです。

感染症鳥インフルエンザA(H7N9)のヒト感染症例発生(家禽との直接接触には御注意下さい。)(その2)

1.鳥インフルエンザA(H7N9)のヒト感染症例
(1)中国における鳥インフルエンザA(H7N9)について、2016年1月、新たなヒト感染例が報告されました。中国の国家衛生・計画生育委員会(NHFPC)は、同年9月以降2016年1月までの鳥インフルエンザA(H7N9)のヒト感染例について、次のとおり公表しています。
  2015年 9月 感染者報告数 2例 うち死亡 0人
    同年10月 感染者報告数 2例 うち死亡 0人
    同年11月 感染者報告数 2例 うち死亡 1人
    同年12月 感染者報告数10例 うち死亡 3人
  2016年 1月 感染者報告数28例 うち死亡 5人
(2)また,2016年2月10日付けで公表された世界保健機関(WHO)の情報によれば、同年2月5日にNHFPCはWHOに対し、新たに死者5人を含む鳥インフルエンザA(H7N9)感染者28人が検査で確認されたことを報告しました。同報告では、大半(25人、89%)に生きた家禽類またはその家禽を処理する市場との接触機会があったことも分かっています。なお,感染発生地域は以下の通りです。
浙江省(13人)、江蘇省(5人)、 広東省(4人)、福建省(3人)、湖南省(1人)の6省および上海特別行政区(2人)。
(3)2016年2月25日付けWHOの報告によれば、香港においても中国江蘇省蘇州で働いていた男性に鳥インフルエンザA(H7N9)の感染が確認されています。
(4)つきましては、例年冬期中に鳥インフルエンザA(H7N9)の増加が報告されておりますので、中国への渡航を予定している方及び既に滞在中の方は、在中国大使館及び各総領事館等のホームページなどから最新の関連情報を入手し、以下2.を参考に十分な感染予防に努めてください。

2.鳥インフルエンザA(H7N9)について
(1)感染源
 現時点において感染源は不明ですが、鳥インフルエンザにかかった鳥の羽や粉末状になったフンを吸い込んだり、その鳥のフンや内臓に触れてウイルスに汚染された手から鼻へウイルスが入るなど、人の体内に大量のウイルスが入ってしまった場合に、ごくまれに感染すると考えられています。ヒトからヒトへの持続的な感染は確認されていません。
(2)症状
 これまでに海外で報告されたところでは、多くの患者で発熱や咳、息切れに加え、重症の肺炎が見られました。ただし、この病気についてはまだ限られた情報しかありません。
(3)予防
 鳥インフルエンザA(H7N9)に対する一般的な予防策は以下のとおりです。
 ●休息、栄養を十分に取り、体に抵抗力をつける。
 ●手指等の衛生保持に心掛ける。
 ●咳やくしゃみの症状がある患者とは、可能な限り濃厚接触を避ける。
 ●温度の変化と乾燥しすぎに注意する。
 ●高熱、咳、呼吸困難等の症状が見られた時は、適切なタイミングで専門医の診断を受ける。
 また、鳥インフルエンザA(H7N9)の特徴及び上記に追加する具体的予防策は以下のとおりです。
 ●生きた鳥を扱う市場や家禽飼育場への立入を避ける。
 ●死んだ鳥や放し飼いの家禽との接触を避ける。
 ●鳥の排泄物に汚染された物との接触を避ける。
 ●手洗い、うがいにつとめ、衛生管理を心がける。
 ●外出する場合には、人混みは出来るだけ避け、人混みではマスクをする等の対策を心がける。
 ●呼吸器感染症の症状が現れた場合には、速やかに最寄りの医療機関を受診する。

内閣官房(新型インフルエンザ等対策)
 http://www.cas.go.jp/jp/influenza/about_h7n9.html
鳥インフルエンザ(H7N9)について(厚生労働省)
 http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/infulenza/h7n9.html
中国国家中国国家衛生計画生育委員会
 http://www.nhfpc.gov.cn/zhuzhan/index.shtml
WHO:Avian influenza A(H7N9) virus
 http://www.who.int/influenza/human_animal_interface/influenza_h7n9/en/

3.在留届け及び「たびレジ」への登録のお願い
 海外渡航前には万一に備え,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。3か月以上滞在する方は,緊急事態に備え必ず在留届を提出してください。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/todoke/zairyu/index.html ;)
 また,3か月未満の旅行や出張などの際には,海外滞在中も安全に関する情報を随時受けとれるよう,「たびレジ」に登録してください。
(詳細はhttps://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/#  参照)

(問い合わせ窓口)
 ○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902,2903
(外務省関連課室連絡先)
 ○外務省領事局政策課(海外医療情報)
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)5367
 ○外務省 海外安全ホームページ: ;http://www.anzen.mofa.go.jp/
        (携帯版)  ;http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp

(現地公館等連絡先)
在広州日本国総領事館
(管轄地域:広東省,海南省,福建省,広西チワン族自治区)
  住所:広州市環市東路368号花園大厦
  電話:(市外局番020)-83343009(代表),
      (市外外局番020)-83343090(領事・査証)
      国外からは(国番号86)-20-83343009(代表),
             (国番号86)-20-83343090(領事・査証)
  ホームページ:http://www.guangzhou.cn.emb-japan.go.jp/