中国大使館からのお知らせ(8/14)

2014/08/18

****************************************
各種詐欺に関する注意喚起

               2014年8月14日
                在中国日本国大使館

 中国においても電話やインターネット、ショートメール等を利用した各種詐欺事件が発生しています。在留邦人の方にもいわゆる「振り込め詐欺」の被害に遭われた方がおられます。
以下は、当館に最近報告の遭った事例、また、北京市公安局がHPに掲載している事例と対策(抜粋)です。参考にしていただき、被害に遭わないようご注意ください。

1.当館への報告事例
(1)中国の携帯電話会社を名乗る者から電話があり、通話料の未払い等を指摘されて話を聞いたところ、携帯番号が第三者に悪用されている可能性がある、公安当局に電話をつなぐので相談すべしと電話を回された。公安当局や検察官を名乗る者に色々聞かれ、当事者名義の銀行口座が犯罪(マネーロンダリング)に利用されている、本当に関与していないのであれば真正な銀行口座の情報を説明すべし等命じられて、口座番号、暗証番号、旅券番号等を話し、更に指示に従いネットバンキングを利用可能にしてしまった。怪しいと気づいた時には、銀行口座からお金が引き出された後であった。
(2)家主を名乗りショートメールが送られてきて、家主の口座が変更となったので家賃は新しい口座に振り込むよう指示をされた。新しい口座に家賃を振り込んだところ家主の口座ではなかった。
(3)その他、詐欺グループが郵便局、裁判所、警察、税関等様々な身分を装い電話やショートメールをしてきた事例が報告されています。

2.北京市公安局がHPで紹介している事例と対策(抜粋)
 (http://www.bjgaj.gov.cn/web/detail_getArticleInfo_373306_col1167.html

(1)公安局や検察、裁判所(法院)を名乗り電話やショートメールで、銀行のキャッシュカードが犯罪分子に悪用されている可能性がある、口座の安全を確保するために別の「安全な口座」に資金を移すよう誘い込む、或いは脅す。
(2)知り合いを装い電話やショートメールで、交通事故を起こしてしまった或いは買春をしてしまったため医療費や罰金を直ぐ支払う必要がある等の理由でお金を振り込ませる。
(3)著名オンラインショップの偽サイトを開設し、購入代金をだまし取る。
(4)電話会社等の音声案内電話を装い通話料未払いを指摘、係員に電話すると銀行口座のお金がなくなっているので警察に通報するよう指示され、指定された「警察」に連絡をとると、銀行口座の情報を提供するよう指示して口座からお金をだまし取る。
(5)ショートメールでクレジットカードの利用実績を送り、疑問がある場合は「銀聯サービスセンター」に電話するよう指示。指定された電話に連絡すると、「公安」担当者を装い口座保護のために至急ATMから資金を「安全な口座」に移すよう指示しお金をだまし取る。
(6)電話やショートメールで「抽選に当たった」、景品を受け取るために手続き料を指定の口座に振り込むよう等指示してお金をだまし取る。

 上記のような事例にだまされないために、(1)簡単に信じない、電話を直ぐに切り、メールは返さない。(2)怪しい電話・誘いには取り合わない、欲を出さない。(3)情報を提供しない、(4)送金・振り込みをしない、(5)家族や銀行に言わないよう言われても家族や銀行に事実を確認する、或いは直接110番して警察に通報する。